30年分所得税等確定申告における申告納税額が平成10年分以降最高に
 国税庁の平成30年分所得税等の確定申告状況によると、同年分の所得税等及び復興特別所得税の確定申告書提出人員は2,222万人(対前年分比1.1%増)で、このうち納税人員は638万4千人(同 0.4%減)。その所得金額は42兆1,274億円(同1.7%増)で平成20 年分以降で最も高く、これに伴い申告納税額も3兆2,826億円(同2.5%増)と平成10年分以降最高となりました。
 所得金額等の増加の大きな要因は、地価の上昇に伴う不動産売買の活発化による土地等の譲渡所得の増加で、土地等による譲渡所得申告人員のうち、有所得の者は前年分より約1万2千人多い35万3千人となり、その所得金額は5兆328億円に達しています。
 また、30年分確定申告から納税者の利便性の向上策として、国税庁HPの確定申告書等作成コーナーに、マイナンバーカードの暗証番号を入力すれば、e-Tax で送信可能となる「マイナンバーカード方式」と、税務署窓口で発行されるID・パスワードを入力すればe-Tax で送信可能となる「ID・パスワード方式」が追加されましたが、これを利用してe-Taxで所得税等の申告書を提出した者は124万人となっています。また、医療費控除やふるさと納税などの寄附金控除を受けるためのスマートフォン等専用画面が提供されましたが、36万6千人がこれを使用して申告書を作成・提出しています。