法人の申告所得金額が新型コロナの影響もあり10年振りに減少
 国税庁はさきごろ、令和元年度における法人税等申告(課税)事績を公表しました。
 これによると、令和元年度に決算期を迎えて今年7月末までに法人税の申告を行った法人は294万9千件。申告所得金額の総額は、前年度まで5年連続で過去最高を更新していましたが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響もあり65兆52億円と10年振りに減少しています。
 申告件数294万9千件のうち黒字申告は104万2千件で、黒字申告割合は35.3%と9年連続して上昇していますが、黒字申告1件当たりの所得金額は6,238万5千円と約980万円前年度よりも減少し、赤字申告1件当たりの欠損金額では同94万円増の776万7千円へと上昇しており、黒字にはなっているものの黒字幅が減っていることもわかりました。
 なお、法人税の申告税額は11兆5,546億円、地方法人税の申告税額は6,077億円となっていて、前年度と比べていずれも1割前後減少しています。