平成31年1月1日から「妊婦加算」凍結

 去る12月19日、中医協(中央社会保険医療協議会)が開かれ、妊婦が病院で診療を受けると上乗せされる「妊婦加算」を来年1月1日から凍結することを了承しました。 妊婦加算は、妊婦への丁寧な外来診療を高く評価することで、 妊婦がより安心して医療機関を受診できるようにするため、 平成 30 年4月1日から始まった制度です。具体的な加算金額は、例えば、医療費の窓口負担が3割の場合、外来受診時(通常の妊婦健診だけの場合は、妊婦加算の対象外)で、診療時間内は初診230円(再診110円)、休日受診の場合は初診350円(再診210円)が加算されていました。
 今回の制度の凍結は、妊婦加算が、医療機関側には増収となる一方で、患者側は自己負担額が増えることからの「妊婦税」との批判や、妊婦ではない患者と同様の診療を行う場合にも妊婦加算が算定された事例が明らかになるなどを踏まえての措置です。