厚労省が新たな履歴書の様式例を公表

 履歴書に関しては、これまで公正な採用選考を確保する観点から、一般財団法人日本規格協会が示すJIS規格の解説の様式例において示していた履歴書の様式例の使用を推奨していました。しかし、同協会が昨年7月、JIS規格の解説の様式例から履歴書の様式例を削除したため、同省において公正な採用選考を確保する観点から新たな履歴書様式例の検討を行い、事業主に広く参考となる様式例(厚生労働省履歴書様式例)を作成しました。
 これまでの様式例との違いは、まず性別欄を「男・女」の選択ではなく任意記載欄に変更し、未記載とすることも可能であることを欄外に記載しています。また、「通勤時間」、「扶養家族数(配偶者を除く)」、「配偶者」、「配偶者の扶養義務」の4項目が削除されています。
 同省では、採用選考時に使用する履歴書の様式について、今回の様式例を参考にしつつ、公正な採用選考を要請するとともに、履歴書の様式に今回の様式例と異なる記載欄を設ける場合は、公正な採用選考の観点に特に留意することを求めている。ただし、履歴書の様式に法的拘束力はないので、様式の使用は個別の企業において判断することができます。