法人の申告所得額が3年連続で過去最高

 国税庁がまとめた「令和5事務年度における法人税等申告(課税)事績」によりますと、新型コロナの影響で落ち込んだ法人の申告所得金額が3年連続で過去最高額を更新するなど、景気回復を裏打ちする結果となっています。
 今年6月30日現在の法人数は、前年より6万増の340万1千法人。そのうち、令和5年4月1日から同6年3月31日までに終了した事業年度に係る申告等について、今年7月末までに行われた法人税の申告件数は317万6千件です。
 法人税の申告所得金額の総額は前年より13兆2,675億円増の98兆2,781億円で過去最高額となり、コロナ禍を経てほぼ全ての業種が前年より所得増となっていることが要因に挙げられます。
 なお、法人税の申告件数のうち黒字申告は114万3千件と6年連続で100万件を超え、黒字申告割合は36.0%、黒字申告1件当たりの所得金額は、前年より約1,080万円増の8,597万9千円で過去10年間では最高額となっています。