国税庁が公表した「令和5年分相続税の申告事績の概要」によりますと、相続税の課税割合が過去最高の9.9%となったことがわかりました。
厚生労働省の人口動態統計に基づく令和5年分の被相続人数(死亡者数)は157万6,016人。このうち、相続税の申告書の提出に係る被相続人数は過去最多の前年分より4,882人増の15万5,740人で、課税割合も9.9%(対前年分比0.3ポイント上昇)で過去最高となりました。
相続税の納税者である相続人数は33万9,098人(対前年分比9,654人増)で、課税価格の総額は21兆6,335億円(同9,495億円増)。申告税額の総額は3兆53億円(同2,064億円増)で、株価上昇等を背景に基礎控除額が引き下げられた平成27年分以降で最高となっています。
相続財産の金額の構成比は、現金・預貯金等が35.1%で最も高く、以下、土地31.5%、有価証券17.1%、家屋5.0%と続きます。 |
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