中小企業の4割が事業承継を「今はまだ考えていない」
 中小企業庁はさきごろ、令和6年中小企業実態基本調査(令和5年度決算実績)速報を公表しました。
 調査結果によると、中小企業における1企業当たりの売上高は2.1億円(前年度比0.3%減)、営業利益は778万円(同2.2%増)、その経常利益は991万円(同1.3%増)。
 企業の財務状況と大きく関係する設備投資の実施状況では、設備投資を行った企業の割合は前年同様の22%で、新規のリース契約を行った割合は13%と前年に比べ微増でした。
 中小企業の事業承継に関する状況では、社長(個人事業主を含む)の就任経緯をみると、「創業者」が49.7%と約半数を占めており、「親族内での承継」の39.3%と合わせると9割近くを占めています。
 今後の事業承継の意向に関しては、「今はまだ事業承継について考えていない」が41.6%と最も多く、次いで、「現在の事業を継続するつもりはない」が26.5%、「親族内承継を考えている」が22%となっています。