令和2年の一般労働者の賃金は月額30万7,700円

 厚生労働省はさきごろ、令和2年賃金構造基本統計調査結果を公表しました(回答・10人以上の常用労働者を雇用する4万8,007事業所)。
 同調査(令和2年6月分の所定内給与について調べたもの)によると、令和2年の短時間労働者を除く一般労働者の月額賃金は、30万7,700円(前年比0.6%増)でした(年齢43.2歳、勤続年数11.9年)。男女別では、男性が33万8,800円、女性が25万1,900円で前年と比べてともに0.8%増加しています。男女別に賃金カーブをみると、男性では年齢階級が高いほど賃金も高く「55〜59歳」の42万100円(20〜24 歳の賃金を100とすると195.8)がピークとなり、女性では「50〜54歳」の27万4,700円(同131.2)がピークで、女性は男性に比べて賃金の上昇が緩やかとなっています。
 新規学卒者の学歴別にみた月額賃金では、「大学院」が最も高い25万5,600円。以下、「大学」22万6,000円、「高専・短大」20万7,200円、「専門学校」20万8,000円、「高校」17万7,700円でした。
 一方、短時間労働者の1時間当たり賃金は1,414円で、これを男女別にみると男性が1,658円、女性1,323円となっています。男女別に1時間当たり賃金を年齢階級別にみると、最も1時間当たり賃金が高い年齢階級は、男性が「50〜54歳」の2,367円、女性は「35〜39歳」の1,471円でした。