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厚生労働省はこのほど公表した「令和5年度の国民医療費」によると、同年度の国民医療費は48兆915億円(前年度46兆6,967億円)に比べ3%の増加し、人口一人当たりでは38万6,700円(同37万3,700円)と3.5%増加している。国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.08%(前年度8.23%)となっている。
財源別にみると、公費は18兆331億円(構成割合37.5%)、そのうち国庫は11兆9,252億円(同24.8%)、地方は6兆1,079億円(同12.7%)となっている。
保険料は24兆1,383億円(同50.2%)、そのうち事業主は10兆5,613億円(同22.0%)、被保険者は13兆5,770億円(同28.2%)、その他は5兆9,201億円(同12.3%)。その他のうち、そのうち患者負担は5兆6,865億円(同11.8%)となっている。
年齢階級別にみると、0〜14歳は2兆7,688億円(構成割合5.8%)、15〜44歳は5兆8,422億円(同12.1%)、45〜64歳は10兆5,998億円(同22.0%)、65歳以上は28兆8,806億円(同60.1%)で、65歳以上が6割を占めている。人口一人当たり国民医療費をみると、65歳未満は21万8,000円、65歳以上は79万7,200円となっている。そのうち医科診療医療費では、65歳未満が14万5,300円、65歳以上が60万200円となっている。歯科診療医療費では、65歳未満が2万2,200円、65歳以上が3万6,900円となっている。薬局調剤医療費では、65歳未満が4万3,800円、65歳以上が12万7,000円となっている。
医科診療医療費を主傷病による傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」6兆2,834億円(構成割合18.2%)が最も多く、次いで「新生物<腫瘍>」5兆1,994億円(同15.0%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」2兆7,581億円(同8.0%)、「損傷,中毒及びその他の外因の影響」2兆6,977億円(同7.8%)、「呼吸器系の疾患」2兆5,979億円(同7.5%)となっている。
国民医療費は、その年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用の推計で、医療保険などによる給付のほか、公費負担、患者負担によって支払われた医療費を合算したもの。
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